腐ったミカンの方程式

2011年3月2日 by Shutaro Kobayashi

「先生なぁ、みんなに悲しいお知らせをしなければなりません。」

30年間以上の長い期間放送されてきた「3年B組金八先生」3月下旬のスペシャルをもって幕を下ろす。
個人的には、かなりショッキングなニュース。この事について書くと年代がある程度バレるがイイだろう。先生、今回のブログは先生の為に書くよ。
http://www.tbs.co.jp/kinpachi/(TBSテレビ)

小さい頃から見ていた「テレビ番組」だ。「校内暴力」などから始まって「性同一症候群」や「ドラッグ」「モンスターペアレント」等、むずかしい中学校の問題に武田鉄矢扮する「坂本金八先生」が逃げずに真っ向から生徒に体当たりで受け止めてきた「熱血学園教師物語」その「アツさ」ゆえに馴染めない人も多いが私は大ファンです。

晩年(?)は「ごくせん」や「ROOKIES」などのニュータイプの教師ものにおされてきてはいたが、それでも変に「今風」に演出を変化することなく、あくまでシリアスにドラマ化する作りが好きでした。
(最後の第8シーズンだけは、意図的に話を押さえた作りにしたらしいが・・)

金八先生は国語の教師なので、セリフに文学からの引用が多く、印象的な言葉が多いのもドラマの特徴。思い出せる限りで印象深い言葉をあげます。みんな今日から清書して枕元に置いて寝るように。
(思い出して書くので、正確なセリフでは無いと思います。)

「夜明けの前が一番暗い」
「ことわざ」とか、文学からの引用とか、ネットで調べてもイマイチはっきりした答えがわからないが良い言葉。たぶん「悪い事が起きてるときは、良いことの前の前兆」って事なんだけど先生の言葉の中で印象深い一言。

「俺は野菜なんかそだちゃいねえ。人間育ててんだ。」
かなり昔だが(第2シーズン)「腐ったミカンの方程式」の回の一言。金八先生のクラスの問題児「カトウ」という生徒に対して転校前の前担任が「箱の中に腐ったミカンが1つでもあると他の良いミカンも腐っていくから早めに隔離した(見捨てた)方がいい」と言う言葉に先生がラストに(たしか)発した一言。・・・スゴく感動した。カトウは人間だ!!とテレビの前で興奮した・・でもミカンは野菜じゃ・・・それはいい。

「勝手にすねるな。」
前記エピソードの「カトウ」が卒業式の答辞で言った一言。あの問題児の「カトウ」が無事に卒業してくれて、卒業生答辞まで述べて、しかもこんな立派な言葉を言うなんて・・。カトウ。あのカトウが立派に成長したと感動した(あっ・・・当時、自分小学生)

「包帯のような嘘を見破ることで学者は世間を見たような気になる」
前記エピソードの「カトウ」が警察に補導されていく時にバックに流れていた「中島みゆき」の「世情」の詩から。「鉄腕アトム」のテーマソングみたいに、金八先生を見てなくても、なぜかこの曲だけは知っている人が多い有名な曲。当時は詩の意味なんかシッカリわからなかったが、それでも人を理解した歌だと感動した(あっ・・・当時、自分小学生)

「何でもあやまって済むことばかりではないけれど、あやまれない人間は最低だ。」
悪い事をしたら素直にあやまりましょう。大人になるにつれて、なかなかできないことだけど。スミマセン先生、俺次からは素直にあやまるよ。・・・って決意して意地を張る事数回。いまだ人間が出来とらんです。

・・・他
「歩くと言う字は少し止まると書きます。一旦立ち止まって自分を見つめなおしてください。」
「あなたに優しくできたから私は優しい人間になりました。今の私はあなたです。」
「自分の感受性くらい自分で守れ」
ぜぇんぜ~えぇぇ、もう涙があふれてブログなんか書けません。ともかく深い言葉だらけです。

現在では古いドラマでもDVDで全話でてたりするので、レンタルDVD店とか行くと見かけるかもしれません。興味をもったら是非どうぞ。人によっては「アツくるしい」とか「説教くさい」とか非難され続けたドラマだけど、32年以上も長い間続けてきたこのドラマは、それだけ支持する人が多かったという事も事実なのでしょう。

最終エピソード。先生の最後の授業は必ず見届けます。仕事忙しくなっちゃたら隠れて「ワンセグ」でコソコソみます。仕事中にみたら先生に「このバカチンがぁぁ!!」と怒られそうですが、先生の最後の姿を目にやきつけます。
(・・・っていって、しばらくしたら「金八先生リターンズ。2012年スタート」ってのだけは勘弁してください)

追記
という事で、みなさん今日の唱和です。
「あなたに優しくできたから私は優しい人間になりま・・」(ここ内輪ネタ)


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