まずはじめに、東日本大震災で親を亡くした遺児を支援するため阪神大震災での経験を踏まえ、育英資金を集める「桃・柿育英会」の発足について触れ、今だけでなくこれから10年間の長い期間で少しづつ支援する事の重要さを訴えました。事務局が安藤氏の事務所にあるため5月18日の発足から非常に多くの人たちからの参加があり、その大半が女性である事、その中で75歳位のおばあちゃんが『10年も支援できるか自信がない』との問合せに『できる所までやりなさい。』とした、安藤氏らしいやり取りが紹介されました。「桃・柿育英会」はサイトウキネンの小澤征爾氏やユニクロの柳井正氏なども参加して現在も引き続き参加受付中との事。
次に雇用の問題を通じ、『生き甲斐』について今が非常に重要な時期であり、将来を不安視しがちな中でも心の持ちようで前向きになれる事を、サミュエル・ウルマン(Samuel Ullman, 1840年 - 1924年)の『青春』を引用しながら説明、特に、仕事は自分から創って行かなくてはいけないし、創れるものだという理念を、『自身のこれまで手がけてきた建築物がどんな形で発注があり、その内容をどのように膨らませ、どのように周囲を納得させ自分の仕事としてきたのか』、の経緯は安藤氏だからできた事もあるだろうが、その切り口は非常にシンプルで明快で気持ちが強くなる感じがしました。
彫刻家クーバッハ-ヴィルムゼンが発注してきた美術館建築(FONDATION KUBACH-WILMSEN)は、当時提案まで実施した段階で、予算が『0』と判明。しかし、そこから知恵を絞り、彼らだけで創り上げる部分、安藤氏が支援する部分をわけ、非常に低予算ではありながらもお互いの協調した中で仕事として昇華した流れは、当然その中で紆余曲折はあるにせよ、何か力をもらった気持ちになりました。(Photo:Booktower 2000/2001 Kubach-Wilmsen )第30回全国城下町シンポジウム松本大会
●関連リンク
→まつもと市民芸術館
→安藤忠雄(安藤忠雄建築研究所)
→安藤忠雄の建築(hetgallery)
→東日本大震災:安藤忠雄さんら遺児支援へ「桃・柿育英会」 毎日新聞
→サミュエル・ウルマン
→クーバッハ・ヴィルムゼン(kubach-wilmsen)の美術館












