【小さなことでも少しづつ育てれば大きな魅力に】戸倉上山田温泉 亀静旅館 タイラーリンチ

2011年11月27日 by Yuichi Kasai

長野県上田市を中心にローカルなコミュニティをつくる活動をしているLoop38(運営者:間島賢一氏、井上拓磨氏)主催のイベント『モヤモヤを解消する学びVol.6』に参加してきました。テーマは『外国人からみた日本』。その内容をレポートにまとめてみました。

小さなことでも少しづつ育てれば大きな魅力に。
戸倉上山田温泉 亀静旅館 タイラーリンチ

プロフィールは『モヤモヤを解消する学びVol.6』ページを参照ください。

戸倉上山田温泉 亀静旅館 タイラーリンチ観光客に『見て欲しいモノや場所』を作ること
日本の観光は既にグループや組織による団体客型から、好きな人と好きなところへ好きな事をしにいく個人型に変わっている。それは何を意味しているか。旅行客はその場所でしか得られない何かを探しに来ているということ。まず取り組んだのが、チェックイン前後の夕食までの空き時間でお客様に紹介できる場所を提供すること。宿以外の場所で地域と観光客がコミュニケーションをとれる(とりやすい)場所を増やすこと。そのためには、飲食店や観光業に携わる地元の人の意識改革が必要だった。

地域を紹介するためのツールとなる印刷物に着目。まずはパンフレット作りを通して、個々で経営している商店が、客の嗜好を考察し、地域の中のお店の存在意義を考え、売るだけではないサービスを考案したり、イベントを企画したり、観光客の行動時間を意識して営業時間を調整するなどの試みを始めている。
観光業が大事にしたいのは、お客さんの良い思い出作りを手伝ってあげることだと思う。

今、目の前にあるものにもう一度違う視点や発見を見出すこと
日本人が当たり前でつまらない事だと思っているものごとの中に、実は何よりも大事な事が眠っている事は多い。日本の旅館の素晴らしいところは、同じ畳の部屋でご飯を食べ、風呂上がりに浴衣に着替え談笑し、布団をひいて寝ること。料理の一品一品や、床の間には季節を感じさせる食材やお花が添えられている(スピリチュアルな)事。日本人は、あたり前だと感じている日本の良さを、あたり前としてズサンに扱っていないか。もう一度あたり前の事に着目して、丁寧に扱ってみる事が重要だと思う。食後のデザート、お部屋の絵・名前は本当にその地域の魅力を表現しているか。

日本人が良いと思わないものは、外国人だって良いと思わない
行政の作る印刷物は良くも悪くも平均化されたものになってしまう傾向がある。美人もブスも一緒に並んでいる。本当は美人だけを揃える努力が必要。それが反響力のある印刷物になる。多言語化のパンフレットなどでよく見かけるのは日本語の内容を単純に外国語に置き換えただけのもの。アメリカ人はわざわざ日本に来てゴルフはしないし、中国人も日本で太極拳体験しようとは思わない。利用者の文化やニーズを感じて誌面を作ればコストを抑えつつもっと魅力的になる。

海外の人は日本の芸者を嗜好している。しかし芸者を呼べば非常に高額になってしまう。どんなに好きでも2時間で18000円なんて誰も払わない。もう少し安くしても芸者と一緒に過ごせる空間はできないのかを考え、工夫してゆく事。必ず観光客おすすめの体験イベントになるはず。観光客の嗜好を満足させるための努力は惜しんではいけない。

日本人の観光客が減ったので、海外の観光客を誘致したいからどうしたらいいのか。という相談を受けることがある。間違ってはいけないのは日本人から見て魅力がないのに、海外の人に魅力に映るものは少ない。まずは、日本人が、地元の人が、あなた自身が『良い』と感じられる商品に取り組む努力が必要。

※このレポートはお話いただいた内容の一部を抜粋し掲載しています。ご了承ください。

モヤモヤを解消する学びVol.6
期日:2011年11月26日
場所:上田市 海禅寺(〒386-0011 長野県上田市中央北2-7-55)
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