ムードの力 -シネマ落語「落語研究会 昭和の名人」-

2011年12月7日 by Yuichi Kasai

『古典落語は面白い』と、時々目上の方から薦められてはいましたが、今年岡谷で『桂ざこば・三遊亭円楽 二人会』を観てからやっと古典落語に興味を持ち聴き始めています。いままで僅かですが聞き比べた中でよかったと感じたのが、五代目古今亭志ん生(ここんていしんしょう)の愛嬌のある語り口と、意趣独特なムードを持っているところ。【火焔太鼓】や【へっつい幽霊】、【替り目】など、なんでもない事柄がこうもムードをたたえるものかと。

古典落語のCD音源は、江戸時代の風景や当時の感覚を色濃く残しているだけでなく、その収録時の昭和の人々の笑い声が残っているのも、そこに注力して聴き入ると、また趣が深い部分といえます。
映像から見入ってゆくと、そこには特に具体的なセットがあるわけでないし、衣装を着替えるわけでもないのに、その語り手の膝の上の、両手を広げた空間の中で、様々な時代風景と人間模様が、観客1人1人のイメージの中で溢れ出るさまは、職人のようであり、芸術のようでもあり、オバちゃんの真剣な世間話のようにも思えます。

先日映画館で落語を鑑賞する機会があり観てきました。
DVDなどでの鑑賞とは違い、しっかり映画館に足を運ぶ事、仲入り(休憩)があってまるで、本当にそこに話し手が控えているような演出は地味ながらも新鮮で、円楽さんにまた会いに行きたいなあ。と思わせる雰囲気を湛えていて印象深い経験でした。



演目は20分から40分程度が多いように感じます。そのため、主に通勤時間を使って聞くとちょうど良いのですが、ニヤニヤしてしまうのが悩みです。

関連LINK

松竹株式会社 公開中の作品
http://www.shochiku.co.jp/cinema/screening/

落語研究会 昭和の名人 公式ブログ
http://cinemarakugo.blogspot.com/

五代目古今亭志ん生 演目リスト (株式会社エーピーピーカンパニー)
http://www.app-beya.com/shinsyo/index.html
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