Googleで民藝検索(画像検索からForvoまで)

2013年6月9日 by Yuichi Kasai

2013年6月9日まで松本市美術館で開催していた『柳宗悦展 -暮らしへの眼差し-』、とうとう行かずしまいでした。家族は鑑賞していたのでお土産のファイルを見せて貰うと、柳宗悦氏が監修していた雑誌『民藝』の表紙がタイリングされていました。

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ふと目に止まったのが、魚の形をした錠前のようなものが写っている表紙です。ウロコの模様が銅版画で生み出される線にも見えて、また簡潔にまとめられた輪郭も美しいなと感じました。早速検索でこのファイルから得られた情報からそのものへ到達できないかと思い立ちました。Googleの画像検索画面を表示して、最初に出て来たキーワードは当然ですが、『民藝』そしてスペースを空けて『表紙』です。


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確かにこの2つの言葉を組み合わせれば、ほぼ目的の雑誌には辿りつきます。しかし魚の錠前にはほど遠い印象でしたので、更に続けて全体の形からイメージされた『南京錠』と『魚の形』を追記して検索します。


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少し期待していた絞り込みは期待出来るものではありませんでした。多分この言葉の組み合わせに関連づけられた情報が少ないと判断し先にあった『民藝』や『表紙』を削って検索してみます。


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予想はあたり、まさしくあの表紙にあったモチーフがヒットしました。サイトは、アンティ―クショップの紹介記事でしたがその解説で韓国の李朝(李氏朝鮮:1392〜1910)時代の南京錠であることが分りました。
魚の形にはなにか意味があるのか。という疑問がさらに浮かびます。早速解説から得られた言葉で検索を再開。


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すると特異な形状の錠前だとおもっていた『魚の形』が検索結果の内容から比較的多く存在する事が分りました。 面白い。
それら画像の元サイトの1つによると、モチーフの魚は鯉であり、鯉は韓国や中国では財産の象徴として扱われていた為、お蔵などの扉にかける鍵などのデザインに使われていた背景が分りました。また別のサイトでは魚は『余りある=財が貯まる』意味であり、魚と余の発音が同じである事による裏付けが説明されていました。そこで、発音を検索する事ができるForvoで2つの単語を聞き比べてみます。(Forvoは登録が必要が必要です)


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うーん。登録された発音が良くないか、自分の耳が聞こえてないのか、同じ発音とは感じませんでしたが、いくつかのサイトでも同じような解釈をしている文面を見かけました。

会場にはいけませんでしたが、そのほんの僅かな形から良い勉強ができました。
民芸品は意味や背景がしっかり存在する分野であり、そのため比較的多くの情報がWeb上に蓄積されている面からも検索するといろいろな連想が働いて楽しく学習することができると思いました。


関連情報
→ 松本市美術館
→ 柳宗悦 日本民芸館
→ Forvo 数百万の単語の発音を母国語で聞ける世界で最も大きな発音ガイド

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