iPhoneと出版ソリューション

2010年3月9日 by Eiji Saito

ちょっと前から話題になっているiPhoneアプリによる出版ソリューション。
モリサワがフォントを搭載したビューアアプリをリリース、iPhone市場に本格的に参入とのことで、そろそろ他人事ではなくなってきた予感。
携帯小説とか、よくあんなちまちました文字で読めるよな~などと思っていましたが、iPhone+モリサワフォントなら、意外と一気に普及するのかもしれません。
(個人的にはiPhoneアプリ標準のヒラギノも大好きなフォントです)

それと読む側だけでなく、書く側にとっても状況が急速に変わりつつあるようです。
聞けばアマゾンの電子書籍リーダーKindleなどの著者印税率は最大70%(!)らしく、これは
App Storeのアプリ開発者の売上配分に等しいのだとか。
もちろんアマゾン側には著作権の囲い込みという思惑があるのでしょうが、これまで出版社に対してはどうしても弱い立場にならざるをえなかったライター(著者)にとってもとりあえずは朗報といえるのではないでしょうか。

ふと思ったのですが、これからのライターにとってアドビ社のIndesignなどは強い味方になるのかも。自分の書いたものをエージェントや編集者に任せきりにするのではなく、自ら編集し、自ら適切なソースへと変換(それこそiPhoneへの対応もその一つ)してゆくことで、従来では考えられなかったオーサリングツールとして機能してくれるはず。それだけにライターの自己編集能力が問われてくる時代といえるのかもしれません。
逆を返せば、いままで胡坐をかいていた一部の出版社や編集者はますます淘汰されていくということ
でしょうか。(あ、印刷会社もか。。)

それはそうと、iPhoneの電子辞典『大辞林』は凄い。ヒラギノ明朝の美しさはもちろんのこと、ブラウジング機能の心地よさが受けているようです。単に言葉を調べるためのツールというのを超え、「新しい言葉との出合い」というコンセプトを見事に結実させたという印象。結構売れているらしく、そういや世間は空前の漢字ブームだったりもします。少し前の『ユリイカ』誌も漢字学者の白川静を特集していましたっけ(渋すぎる!)。

日本語・漢字の美しさを再発見するのにも電子書籍や電子辞典の存在は大きいといえそうです。
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