Adobe Digital Publishing Suiteの料金体系

2011年4月21日 by Eiji Saito

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前回は製品の発表直後だっとこともあり、疑問符付きの多いレポートに終始してしまった感のあるIndesign CS5.5とAdobe Didital Publishing Suite周辺情報。

今回は、現時点で明かになってきたことを中心に(前回の記事をアップした後にADPSのページも多少更新されていました)、改めてノートをとってみたいと思います。なかにはCS5.5発表前からアナウンスされていたものも含みますが、そのへんはおさらいということで。と同時に、アドビから正式に発表となったADPSの料金体系についてもざっと把握しておきたいと思います。


■制作プロセスにおける疑問点の確認とおさらい

.inddファイルの作成
縦置き/横置きレイアウトの考え方については特に変更がない様子。各ドキュメントのファイル名に「_v」(縦置き)/「_h」(横置き)と接尾辞を付けることで区別。ちなみにレイアウトは縦置きなら縦置きのみで固定させてしまうことも可能。

Overlay Creatorパネル
AIRアプリだった「Interactive Overlay Creator」が「Overlay Creator」パネルとしてInDesign内に組み込まれた模様。これを使ってインタラクティブなコンテンツをSWFファイルとして書き出し、配置。

Folio Builderパネル
同じくAIRアプリだった「Digital Content Bundler」も「Folio Builder」パネルとしてInDesign内に組み込まれたので、この機能を使ってfolioファイルへ書き出し。

フォルダ構造
フォルダとファイルに関しては、やはり厳密な編成とファイル命名ルールに則ることが必須のよう。1記事=1スタックとしてフォルダ管理。stackフォルダ内に.inddファイルやリンクファイル一式を入れたフォルダなどを格納。

Content Viewer
デスクトップ向けのContent Viewerにて制作・配信されたコンテンツを確認可能。独自ブランドのビューワアプリとして作成可能とのこと。ちなみにContent Viewerじたいも昨年から地味にバージョンアップを重ねている様子。バージョン1.50からメニューが日本語対応となり、アイコンも正式版に。


■ホスティングソリューション

料金体系については下記「標準価格」ページに詳細があるのですが・・・

これはデジタルマガジンを発行する出版社側が負担する費用なわけですが、う~ん、とても個人では手が出ない。基本的に「Professional Edition」と「Enterprise Edition」の2種が存在し、通常のケースではProfessionalのほうになるのでしょう。月額が50,000円、25,000ダウンロードまでで25円/DL。前払いの625,000円。。1アカウントごとの年間サポートが130,000円。

これを見る限りでは、ある程度大きな出版社を主な対象としているようです。ただ、こういった媒体だからこそ会社の規模は小さくとも良質な本を世に出そうと奮起している出版社への配慮もあると嬉しい気がします。かつてDTPが夢見た「個人による情報発信」の面とも相性がよさそうなデジタルマガジンなので、今後は個人・中小企業向けプラン(?)なども出てきてほしいと切に願います。

それには市場の成熟を待つ必要もあるのでしょうが、とかくスピードが求められるこの時代、中小・個人ベースの出版人は大きなシステムを意識するだけでなく、ソーシャルメディアをうまく活用した人が勝者になっていくのかもしれません。


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