そろそろ来るか、ベクター画像の逆襲

2011年6月23日 by Eiji Saito

その機能が高く評価されながらも、なかなか陽の目をみることのない技術は特にWEBの世界で枚挙にいとまがないと思うのですが、Ajaxの登場でJavaScriptが再評価されたように、古くからある技術が新しい技術との邂逅により一挙に注目されるケースもWEBの世界ならでは、という気がします。

そんな古参ながら今後のWEB標準を見据えるに期待値の高い技術の一つ、SVG(Scalable Vector Graphics)はXMLベースのベクターグラフィック言語。調べてみると2001年にはW3Cにより勧告されていたようです。

当時のマクロメディア(現在はアドビに吸収)やマイクロソフトの推奨するVMLというフォーマットが直接の競合だったかと思いますが、VMLはいまひとつ普及しないまま時代の役目を終えた感があります。

対するSVG。マイクロソフトがIE9でHTML5準拠を表明したのも記憶に新しいですが、そこへきて注目度が再び浮上しているといえそうです。

SVGの特徴は名称にもあるように「ベクター」のデータであること。ビットマップで表現するラスター画像と異なり、拡大・縮小してもジャギー(解像度に影響されるギザギザ)を気にすることなく、美しいプロポーションを保ちながら画面表示させることが可能です。

SVGの普及によって何が起きるか。SVG形式は基本的にテキストファイルとして構成されるため、他の技術との連携が比較的スムーズ。そのためJavaScriptはもちろん、HTML5+CSS3の本格化が進むにつれ、それらと組み合わせた新たな可能性も模索されていくのでしょう。ここのところ停滞ぎみだった(?)WEB上での新たなパフォーマンスの可能性の追求においても、ベクターでしか表現できないようなアート作品の登場が期待できるかもしれません。各ブラウザの対応もぜひとも頑張ってほしいところ。

これまでWEBの世界ではラスター系のグラフィックデザイナーと比べ肩身の狭い思いをしてきた(?)Illustratorユーザも、会得したベクターによる表現のノウハウを発揮しやすい「逆襲」の環境がもうすぐくる。。かもしれません。
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