iPadで快適閲覧!なPDFビューワアプリ

2011年7月21日 by Eiji Saito

電子書籍界隈を調べたり親しんだりしているうちに、最近自分のなかで急激に再評価著しいのがPDF。ここしばらくはEPUBの動向を追いかけてはきましたが、やはり流石に18年選手だけあるPDF、その実力が新しいデバイスにおいてもいかんなく発揮されていると再確認したしだいです。デバイスごとにレイアウトの最適化を図るEPUBの存在価値は大いに認めるも、特定の環境に左右されず、ほぼ同一のレイアウトを保持できるという面では、PDFの右に出るものはありません。

ところで、iOS環境においてなぜかAdobeによる純正のPDFビューワアプリが出ていない現状(Android版は最近出たようですが)。これを逆手に取り、その分さまざまに特徴を有するPDFビューワアプリが登場しています。なかには編集機能に優れてか1,000円以上するものもありますが、今回はあくまでiPadで「読む」ことを前提に、無料のものから若干の出費で手に入るものを中心に紹介したいと思います。

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iBooks
まずは言わずと知れたiBooks。Apple社の電子書籍ビューワアプリとしてあまりに有名ですが、EPUB形式だけでなくPDFの閲覧にも対応しています。 さらにインタラクティブPDF(音声や動画を埋め込んだPDF)に対応している数少ないアプリということもあり、その点からも スタンダードとしての地位は揺るぎなしといえるでしょう。 ただ、そろそろ次のバージョンあたりで横置き見開き表示にも対応してほしいものです。


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GoodReader
こちらもかなり有名なアプリなのでご存知の方も多いはず。いまやビジネスマンの必須アイテムであったりもするようです。有料アプリではありますが、たった数百円でその優れた注釈機能やクラウドストレージ連携機能を利用できるとあれば、それだけでも購入の価値ありというものでしょう。ただ、資料の閲覧では抜群の機能を誇るGoodReaderも、こと「日本語の読み物」として考えたときには少し厳しいかもしれません。どちらかというとPDFを資料として閲覧するのに特化している仕様という感じでしょうか。

このGoodReader、他のアプリとの連携でさらに強力となります。無料で2GBまでのディスクスペースを利用できるオンラインストレージDropboxやPDFの管理に適したEvernoteなど、クラウドを絡めての利用となれば、これらアプリの連携プレイが3種の神器のなんたるかを教えてくれることでしょう。。

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i文庫HD
他のPDFアプリと比べ、不思議に表示が美しいと感じます。それだけ基本設計やインターフェイスがしっかりしているということだと思いますが、そういえば2010年度のグッドデザイン賞を受賞しているではありませんか。ともかく800円ほどで青空文庫(著作権の切れた文学作品)が一挙に手に入る(バンドルされている)ので、このアプリ一つ購入してしまえば、しばらくはクラシカル(?)な本の読書には困りません。


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Bookman
個人的に非常に気に入っています。コミックの閲覧に多く利用されているようですが、むしろ優れたページナビゲータを利用してのシックな写真集など制作したい向きにもフィットするのではないかと。iBooksなどのような「ページを捲るときの吸いつき感」こそありませんが、描画にほとんどもたつきを感じることなく快適に閲覧可能です。今後はぜひインタラクティブPDFにも対応してほしいところ。


ということでどれもがそれぞれに魅力的であり、一つに絞れないのが嬉しいような困ったような。この他にも試していないPDFビューワはまだまだあるので、そのうちいじってみたいと思います。一方で、これらに負けないAdobeからの純正ビューワアプリ登場も期待して待つとしましょう。
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