アガサ・クリスティー文庫が電子書籍化を開始

2011年11月23日 by Eiji Saito

ミステリーといえばクリスティー、というほどに世界中から愛されているアガサ・クリスティーのミステリー小説。日本でも複数の出版社から世に送り出され(かつては詩人として大成する直前の田村隆一や鮎川信夫なども翻訳していましたっけ)、長く読み継がれているのは周知の事実。

なかでも早川書房からは100冊ものクリスティー作品が出ていることもあってか、同社の展開するハヤカワ文庫とは別にクリスティー文庫なるものを立ち上げているほど。去年はクリスティーの生誕100年ということもあり、新訳の出版に際し表紙カバーを第一線で活躍するイラストレーターやデザイナーに依頼し限定版として出すなど、かなりの気合の入りよう。

クリスティーファンにとってはなにかと記念的な催しの多かった去年だと思いますが、そのままの勢いが今年も続いていうようで、早川から出ている100点ものクリスティー文庫が「アガサ・クリスティー全集」として電子書籍化され、この11月から配信がスタートしたとのこと。

気になる初回ラインナップは、クリスティー自身の代表作であるだけでなくミステリーにおける金字塔といえる『そして誰もいなくなった』をはじめ、処女作となる『スタイルズ荘の怪事件』などを含む計10作品。今後、毎月10作品ずつが新たに配信されていくようです。価格は通常書籍と比べ、8割ほど。対象となるストアとしては、Reader Store、LISMO Book Store、Rabooなど。今後さらに増えてくれればよいと思います。

今回の試み、電子書籍業界にとってはなにかと試金石になるかもしれません。全世界で20億冊以上の売り上げを誇るといわれる「女王」アガサ・クリスティーに続いて、古今東西さらなる多くの作家を対象に良質な古典が全集として電子化され、配信されていく日もそう遠くないのではないでしょうか。
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