電子書籍で復刊プロジェクト「復☆電書」

2012年5月25日 by Eiji Saito

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かねてより、絶版本の復活を恒久的に望むなら、出版社も在庫を抱えずにすむ電子書籍はとても適しているのでは・・・と感じていましたが、そうした向きには嬉しい動きがにわかに生まれてきているようです。

なかでもこの5月にスタートした講談社による「復☆電書」プロジェクトは、ユーザーから同社の復刊リクエストをTwitterやFacebookから受け付けるという面白い試み。

■講談社 復☆電書

つまりは「リツイート」や「いいね!」の多い作品が復刊対象となるしくみなので、入手困難な本はもちろん、秘かに愛情を注いでいてこれを機に世間に知らしめたい隠れ傑作絶版本がある!などという場合は、その人のソーシャル上での熱意やプレゼン力(?)しだいで復刊の可能性も高まるといえるかもしれません。

リクエストが多かった本は出版社が著者などと交渉を進めていくというシステムらしく、許可の得られたものから電子書籍化され、復刊という流れ。特設サイトに掲載されているリクエスト状況を見るとまだ投票数は少ないようですが、今後読書会のヘビーユーザー(?)の目にとまるようになれば、隠れた良書復興の導き手となる可能性は充分に秘めていそうです。

もちろん、物質としての本の魅力には抗えない面が大いにありますし、古書店を歩いてまわる愉しみも捨てがたいものですが、こうしたプロジェクトやサービスが増えていくことにより、埋もれてしまっていた名作や貴重な資料に光が当てられ、それに触れることのできる機会が増えるというのは素晴らしいことではないでしょうか。

ベストセラーや新刊本ばかりでなく、発掘されるべき本にこそ関心を向けていこうとするこの気概溢れるプロジェクト、他の出版社にもぜひとも続いてほしいと切望します。

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