Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)

2012年11月8日 by Eiji Saito

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欧米では既に多くの人が利用しているKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)。電子書籍をKindleストアにて自己出版(セルフ・パブリッシング)できるサービスですが、Kindleストア日本版のスタートとともに、ようやく日本でもこのKDPが利用できるようになりました。

KDPは7ヵ国語の言語に対応しているため、翻訳する余裕さえあれば、出版社を介さずに世界規模での出版までできてしまうということになります。

これまでは電子書籍を販売するにもファイルフォーマットについての知識はもちろん、販売ルートを決める必要があったり、宣伝方法を考えたりと、なかなか大変な要素が多かったかと思います。それが原稿さえ用意できればAmazonという抜群の知名度をもつストアで販売できてしまうのですから、日本の出版界において「黒船」扱いされてしまうのもある意味当然かもしれません。

Kindleストア出身作家という存在がにわかに注目を集めるようになってきたのは数年前のことと記憶していますが、エージェントを介さず、紙媒体にかかると想定されるコストへの不安抜きに自らの出版したいものを世に送り出すというのは(世界的な視野で見ると)、既にあたりまえの光景になりつつあるようです。

KDPの利用じたいにはほとんど専門的な知識を必要としないこともあり、現在では日曜ライターや、いわゆる「ミニ・コンテンツ作家」と呼ばれるような人たちが続出しているようです。ブログ開設と同等の手軽さで出版ができてしまい、優れた内容と読者の支持さえあれば収益にも繋がるわけですから、既存の編集者やライターもうかうかしていられないところでしょう。

日本でも意識の高い人たちは早速KDP出版を利用し始めているようで、Amazonで販売されている既存の紙本や大手から出ている電子書籍を押さえ、ベストセラー入りしているケースも見受けられます。

KDPが入稿に対応しているファイル形式はHTML、EPUB、Word(日本版は現時点で一部不具合の報告あり)など。MovableTypeやWordPressから書き出す方法もあるかと思うので、普段からブログを書きためている人はこれを機に一冊の電子書籍にまとめ、出版にチャレンジしてみるというのもよいかもしれません。

さて日本でもようやく大手電子書籍ストアが出揃ってきました。Appleだけが取り残されてしまった感が強いですが、はたして巻き返しなるのでしょうか。先ごろ新しくなったiBooks(電子書籍閲覧アプリ)がEPUB3にかなり高いレベルで対応していたところをみると、iBookstore開幕を前提に着々と準備が進んでいる、ととれないこともないですが。。
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